菌根植物として、ラン科植物とツツジ科植物は、その代表的なものである。
ラン科植物は「ラン菌型菌根菌」との共生。
ツツジカ植物は「エリコイド型菌根菌」との共生。
これまでの先行知見では、菌根菌を仕分けする場合、以上のように仕分けして説明されてきた。
この先行知見では、ラン科植物と共生する「ラン菌」と、ツツジ科植物と共生する「エリコイド菌根菌」は、
別な菌とされてきた。
しかし、宇井 清太が新発見したラン菌「木材腐朽菌」が生息する培養土ペレポスト2号ゴールドで、
ツツジ科植物である「屋久島シャクナゲ」を栽培した実証例では、同じ「木材腐朽菌」で、ラン科植物も「屋久島シャクナゲ」も、
素晴らしい生育をすることが観察された。
写真で示したように、ラン菌生息培養土で、屋久島シャクナゲが素晴らしい生育を行ったことは、何を意味しているのか。
シャクナゲは、中国雲南からヒマラヤ南麓エリアを起源として南北にその分布域を広げた植物である。
南に進出したシャクナゲには「着生シャクナゲ」がある。
この着生する樹には、シャクナゲのみではなく、他の多様な着生植物も生息している。
ラン科植物も着生している。
右写真は、屋久杉に着生している「屋久島シャクナゲ」である。
マレーシアシャクナゲ。
シャクナゲとラン科植物を共生菌から考察すると、
着生シャクナゲにラン科植物の多くの種が種が着生している。
このことは、同じ菌根菌がシャクナゲ、ランに共生していることが考えられる。
「ラン菌」「エリコイド菌根菌」。
この仕分けは、ラン、ツツジから見た場合、本当に妥当なのか?
同じ菌を、同じ菌ネットワークを、多様な植物が共有しているのではないか?
以上のような考察かから、
屋久島シャクナゲをを2010年から2017年にわたって、
ラン菌が生息しているペレポスト2号ゴールドで栽培した。
その素晴らしい生育過程を下の写真で示す。